2 チャンネル・インクリメンタル
光学式エンコーダ・モジュール
(ロータリタイプ)
1
HEDS-9000/9100 シリーズ
2
3
特 長
● 高性½
● 分解½
(96 ∼ 1000CPR*)
(2048CPR については高分解½シリーズをご覧下さい)
● マウント容易
● ½相調整不要
● 小型パッケージ
● 動½温度範囲− 40℃∼ 100℃
● A相,B 相 2 チャンネルディジタル出力
● TTL コンパチブル
● 供給電源 5V 単一
● 応答周波数 100KHz
*CPR :ロータリタイプの分解½を表す。1回転のパルス出力数。
Counts Per Revolution の略
6
A 相,B 相 2 チャンネル出力と 5V 単一電源は 0.63 × 0.63mm
ピン,2.54mm ピッチで与えられます。
HEDS-9000 が 500/1000 パルス,適合コードホイール光学的
半径23.36mm です。
分解½は HEDS-9100 が96∼ 512パルス,
適合コードホイール光学的半径 11mm。
概 説
HEDS-9000 / 9100 シリーズは,高性½,½価格,光学式イ
ンクリメンタルエンコーダモジュールです。
コードホイール
(ディスク)と組み合わせることによりロータリシャフトエ
ンコーダとして機½するものです。
エンコーダモジュールは
発光部の発光ダイオード,レンズ,受光部の受光 IC より構
成され,
これらを小型,
プラスチックパッケージにマウント
したものです。
高精度な発光ダイオードの平行化と受光フォ
トダイオードの特殊な配列によって,
エンコーダモジュール
は極端に取り付けを容易にしています。
7
8
9
応 用
HEDS-9000/9100は½価格でしかも高精度な回転検出が行な
えるため,
特に大量にエンコーダを½用する場合に大幅なコ
ストダウンが見込まれます。
応用例としては,
プリンタ,
プ
ロッタ,テープドライバ,ロボットなど。
注:静電気及び電源逆接続には十分注意して下さい。
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7章(PDF)
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HEDS-9000/9100
パッケージ寸法図
2 番ピンは接続不可
ブロック図
出力波½(1パルス分)
(360
°
e)
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7章(PDF)
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HEDS-9000/9100
動½原理
ブロック図に見られるように,
エンコーダモジュールは発光
側に光源として1個の発光ダイオードを持っています。
その
光は1個のレンズによって平行光線になります。
受光側は受
光 IC で構成されます。この IC はフォトダイオードアレイと
ディジタル波½を発生させるための信号処理回路より構成さ
れます。発光側と受光側の間をコードホイール(ディスク)
そのスペース,
バーのパターンによって光線がさえ
が回転,
ぎられたり,
通過したりします。
この明暗を検知するために
コードホイール
(ディスク)
の半径,
分解½に見合うフォト
ダイオードアレイを採用しています。
フォトダイオードアレ
イの出力は信号処理回路を通過し信号 A,A,B,B を得ま
す。2 つのコンパレータはこれらの信号を受け,90 度の½相
差を持ったディジタル波½チャンネルA,
チャンネルBを発
生します。
用語の説明
カウント数(N)
:コードホイール(ディスク)の 1 回転½た
りのパルス数。
1 シャフト回転:360
度:N サイクル。
。
1 サイクル:360
電気角( e)
。
パルス幅(P)
:出力パルスが HIGH の電気角(TYP.180 e)
パルス幅エラー(∆P)
:180 電気角の理想的なパルス幅から
のずれ。
ロジック幅(S
1
∼ S
4
)
:チャンネル A パルスの立ち上がり/
立ち下がりとチャンネルBパルスの
立ち上がり/立ち下がりとの½相
。
差。
(TYP.90 e)
ロジック幅エラー
(∆S)
:90電気角の理想的なロジック幅か
らのずれ。
½相(φ)
:チャンネル A パルスの中心とチャンネル B パル
。
スの中心の½相差。
(TYP.90 e)
½相エラー(∆ φ)
:90 電気角の理想的な½相差とのずれ。
回転方向:コードホイール
(ディスク)
がHEDS-9000/9100
の SIDE A の矢印方向に回転する時,チャンネル
A がチャンネル B に対し 90度½相が進み,
逆方向
に回転する時,
チャンネル B がチャンネル A に対
し 90 度½相が進みます。
光学的半径(Rop)
:コードホイール(ディスク)の中心か
らエンコーダモジュールの光学的中心
½½までの距離。
1
2
3
絶対最大規格
項 目
保存温度
動½温度
供給電圧
出力電圧
出力電流/チャンネル
記号
T
S
T
A
V
CC
V
O
I
O
Min.
− 40
− 40
− 0.5
− 0.5
− 1.0
Max.
100
100
7
V
CC
5
単½
℃
℃
V
V
mA
注
6
7
単½
℃
V
pF
kHz
リップル< 100mVP-P
3.2kΩpull-up resistor
Velocity(rpm)× N
60
注
推奨動½条件
項 目
温度
供給電圧
負荷容量
最大応答周波数
記号
T
V
CC
C
L
f
Min.
− 40
4.5
Typ.
Max.
100
5.5
100
100
8
9
注:このエンコーダモジュールの周波数応答は 100kHz まで保証していますが,それ以上でも動½可½。
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HEDS-9000/9100
エンコーダ特性
エンコーダ特性は推奨動½範囲,取り付け許容誤差での値。
項 目
パルス幅エラー
ロジック幅エラー
½相エラー
記 号
∆P
∆S
∆Φ
Typ.
7
5
2
Case 1 Max.
30
30
10
Case 2 Max.
40
40
15
単 ½
elec.deg.
elec.deg.
elec.deg.
注
Case 1:エンコーダモジュールマウント許容誤差± 0.13mm の場合の最悪値
Case 2:エンコーダモジュールマウント許容誤差± 0.38mm(HEDS-9100)
,± 0.50mm(HEDS-9000)の場合の最悪値
電気的特性
Min. / Max. は推奨動½条件範囲内。Typ. は T
A
=25℃ 指定のない限りプルアップ抵抗必要(3.2k Ω)
項目
供給電流
出力電圧“ハイ”
出力電圧“ロー”
立ち上がり時間
立ち下がり時間
記号
I
CC
V
OH
V
OL
t
r
t
f
200
50
2.4
0.4
Min.
Typ.
17
Max.
40
単½
mA
V
V
ns
ns
I
OH
=-40
µ
A Max.
I
OL
=3.2mA
C
L
=25pF
R =11kΩpull-up
注
推奨コードホイール(ディスク)特性
HEDS-9100 / 9000 は HEDS-5120 / 6100 コードホイール
又は相½品と組み合わせ½用します。
推奨コードホイール
型 名
HEDS-6100
(HEDS-9000 用)
分解½(N)
A-500CPR
I-512CPR
A-500CPR
HEDS-5120
(HEDS-9100 用)
H-400CPR
G-360CPR
E-200CPR
C-100CPR
K-96CPR
11.00
光学的半径 Rop(mm)
23.36
図1. コードホイール設計
項 目
ウィンドー/バー比率
ウィンドー長
最大コードホイール半径
記 号
Min.
0.7
1.8
0.9
Max.
1.4
2.3
1.15
Rop+1.9
mm
モータシャフトエラーを含む
mm
L
W2
=1/2L
W1
単 ½
注
φ
w/
φ
b
L
W1
L
W2
R
C
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HEDS-9000/9100
取付方法(取り付け時にコードホイールが本½に触れないよう御注意下さい)
1
単½は mm
2
3
図3.取り付け面 Side B
図2.取り付け面 Side A
コネクタ
メーカー
アジレントテクノロジー
注 1 推奨コードホイール・ギャップ
注 2 これらの寸法はシャフト誤差,コード
イールのゆがみを考慮。
Min 値
注3
Max 値
注 4 マウンティング・スクリューの推奨最
大トルクは 4kg½cm。
注 5 M2.6 も½用可
注6 コードホイールは取り付け時にモ
ジュール本½に触れないこと。
型 名
HEDS-8902
取り付け面
Side B
6
7
8
9
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